「あぁ、1時間がこんなにも長いのか。早く終わってくれ…!」
ある日の瞑想中、
私は鼻水を垂らしながら、心の中でそう絶叫していました。
その日の練習中は、できたら動かず座っていようと決めていました。
だから、鼻水が垂れてきてもそのまま。
35歳になって、上唇に冷たい鼻水が触れ続けるという、奇妙な感覚を始めて味わいました(笑)
でも、この瞑想を始めてから、私は「時間の不思議さ」を強く感じるようになったのです。
「今年ももう半分が終わったね、早いなぁ」という声をよく聞きます。
誰もが「1年が過ぎるのが早い」と感じますが、私は最近、まったく逆の感覚を覚えています。
瞑想を通じて「今、ここ」にある状態を意識するようになると、時間の捉え方がガラリと変わるのです。
これまではあっという間に溶けて消えていた「1時間」が、驚くほど濃く、長く感じられる。
ただ静かに座る「5分間」が、信じられないほど豊かで贅沢なものに思えてきます。
私たちは普段、どれだけ先を急いで生きているのでしょう。
次の予定。
次の不安。
次の刺激。
私たちの意識は、常に「未来」へと急かされています。
YouTube、SNS、お酒、ネットショッピング。
そうやって、次から次へと押し寄せる快楽で、一瞬の退屈さすら埋めようとする。
だからこそ、時間が砂のように早く過ぎ去ってしまうのかもしれません。
「時間が経つのが早い」と感じるのは、私たちが時間をただ消費しているから。
ほんの少し立ち止まり、「今、ここ」に集中するだけで、時間は本来の豊かさをちゃんと取り戻してくれます。
だから私は今日も座ります。
